北海道上士幌町(かみしほろちょう)は、北海道十勝地方の北部、日本一広い国立公園である大雪山国立公園の東山麓に位置し、町内の約76%が森林地帯と自然豊かな町です。
上士幌町は、スロータウンの理念のもと、それらの地域資源を活用しながら、健康・環境・観光と子育て・教育をコンセプトにしたまちづくりを進めています。
第4回ジャパンSDGsアワード 内閣官房長官賞に選ばれた「北海道上士幌町」は、早くから持続可能な社会を理念に掲げ、家畜ふん尿肥料による資源循環型農業、バイオガス発電による脱炭素の取組とエネルギーの地産地消による循環型社会を構築しました。
北海道上士幌町の代表的な取り組みとして、家畜ふん尿肥料による資源循環型農業、バイオガス発電によるエネルギーの地産地消による循環型社会の構築があります。
乳用牛等のふん尿をバイオガス発電として利用し、その余熱はビニールハウスに再利用します。
栽培されたフルーツは、上士幌町の牛乳を使用したミルクジェラートとして商品化され、ふるさと納税の返礼品で人気となっています。
その他、都市部との交流を目指したシェアオフィスの設置や、ICTを活用した交通課題の解消、認定こども園の10年間無料化など、サスティナブルな取り組みを町全体で行っています。
2022年4月には無印良品の企業滞在型ワーケーション施設のオープンを見込みます。本施設は北海道に建設される初めての「無印良品の家」になります。
上士幌町では「若者に生きがいと働きがいを」を合言葉に、若者に町へ関心をもってもらうための様々なプログラムに取り組んでいます。こうした努力のかいもあって、町の人口は2015年の4886人で底を打ち、徐々に上向きになっています。
2021年5月には、SDGs達成に向けた優れた取組を提案した自治体として、内閣府の2021年度「SDGs未来都市」に選定されました。
また、その中でも特に先導的な取組として、「自治体SDGsモデル事業」にも併せて選ばれています。
北海道上士幌町は、賛同者からのふるさと納税で、子育て・教育・生きがいを充実させ、首都圏から若年層を呼び込み、人口のV字回復という好循環を創出しています。
また、スマート農業や次世代モビリティサービス(MaaS)、リモートワーク等スマート社会実現に向けた取組を推進。ポストコロナ対応含め、人口減少や首都圏一極集中、地域経済の停滞等の解決に寄与しています。
4、すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
7、すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
8、すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
11、都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
17、持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する