魚町商店街振興組合は、北九州市小倉北区の中心部にある「魚町銀天街」の店主らでつくる組合です。
2018年4月に同市が経済協力開発機構(OECD)によるアジア初の「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」に認定されたことをきっかけに、同年8月に日本初の「SDGs商店街」を宣言しました。
第3回ジャパンSDGsアワード 内閣総理大臣賞に選ばれた「魚町商店街」は、買い物客と店主らが繋がる商店街で、フードロスの解消やフェアトレードなどのSDGsを広める活動を続けています。
市民に対してのSDGsに対する参加意識の醸成や、これらの実践的な取り組みが高く評価され受賞に至りました。
魚町銀天街は、「誰一人取り残さない」として特定の目標のみに絞ることなく幅広く活動を実施しています。
・太陽光パネルを設置した屋根での商店街の照明の自家発電
・地域でのゴミ清掃
・ホームレスの自立支援や障がい者の自立生活の支援
・フードロス削減
・地産地消の推進
・ワーキングマザー等のための環境整備
・リノベーションまちづくり
など、様々なステークホルダーと連携しながら商店街を変化させました。
SDGs目標の一つである「質の高い教育」を達成するため、商店街の店主が専門的な知識を披露する講習会「まちゼミ」などを開催しています。
チラシで作る蓋付き箱作りやシジミで作るアクセサリーなど、普段捨ててしまう物でエコ工作や、さまざまな社会課題に対して、「ファッション」「お笑い」「人工知能」などさまざまなモノ・コト・ヒトの”リソース”を使って解決アイデアをつくるカードゲーム「X(クロス)」を使用した、SDGs思考のアイディア勝負ゲームなど座学だけではない学びを提供しています。
商店街として「SDGs宣言」を行い、「誰一人取り残さない」形でニーズに応えるイベントやサービスを様々なステークホルダーと連携しながら実施しています。
4、すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
8、すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
11、都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
12、持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13、気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る