世界最大手のファストフードチェーン、マクドナルドは2018年、スウェーデンに「世界最小のマクドナルド」をオープンしました。店舗名は「マックハイブ(McHive)」です。
しかし、店の中にはカウンターやテーブル席などはなく、ハンバーガーやシェイクも販売されていません。
そのお客さんは、ミツバチです。
内部は、ミツバチが蜜蝋(Beeswax)をたっぷり作ることができる木枠で満たされています。
世界中の全農作物の4分の3は、ミツバチをはじめとする生物によって受粉されています。
しかし、気候変動の影響などからそのミツバチが激減しています。このままいくと食糧危機を迎える危険性も指摘されています。
こうした問題に警鐘を鳴らすプロモーションとして、世界中から注目されました。
SDGsに貢献するため、マクドナルドではさまざまな取り組みを行っています。
〇おもちゃリサイクル
持続可能な社会の実現に貢献できる活動として、期間中全国のマクドナルドにおもちゃ回収ボックスを設置し、ハッピーセットのおもちゃを回収するリサイクル活動をしています。
〇プラスチック対策
プラスチックカップから紙カップに変更。2016年より、アイスコーヒーのカップをプラスチックから紙に変更しました。紙カップにはFSC認証紙を使用しています。
〇森林保全対策
お客様用紙製容器包装類はFSC認証済み資材を使用しています。
また、店舗で使用している「トレイマット」もFSC認証紙を使用しています。
〇食品ロス
「メイド・フォー・ユー(MFY)」システムとは、お客様からご注文をいただいてからバーガー類を調理するマクドナルドオリジナルのシステムです。
お待たせせずにできたてのおいしさをご提供すると共に、食品廃棄を可能な限り削減することを目的に開発し、2005年に全店導入が完了しました。
MFYシステムの導入前と比較すると、完成品商品の廃棄は半分以下となり、食品ロスの削減につながっています。
「食品産業もったいない大賞」も受賞しています。
17の目標のうち、マクドナルドが特に取り組んでいるのは次の6つの目標です。
2、飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
8、すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
12、持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13、気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
15、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
17、持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する