SDGsに貢献できる認証マークを知ろう!
SDGsに貢献できる認証マークは様々ありますが、具体的に次の5種類を紹介します。

SDGsに貢献できる認証マークを知ろう!

 SDGsに貢献できる認証マークは様々ありますが、具体的に次の5種類を紹介します。

 

FSC認証マーク

 

 

SDGs具体例

 

 FSC認証は、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマークです。

 

 私たち人間が地球上で暮らしていくために欠かすことの出来ない森林は、残念ながら今も破壊され続けています。

 

 天然林の面積は、2010年から2015年の間に、平均年間6,500,000ha減少しています。これをサッカー場の面積で計算すると、3.5秒毎にサッカー場1面分の天然林が失われていることになります。

 

 

 私たちは森林の様々な恵みを利用して日々暮らしています。

 

 例えば、森林は紙や木製品の原材料となる木材、きのこや山菜等の食材、豊かな水等を供給しています。

 

 また、野生生物の生息の場、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、土砂災害の防止という役割も担っています。

 

 FSCマークのついた製品を選ぶことはSDGsに貢献することにつながります。

 

 ふだん買い物をする時、少し気をつけて見てください。森を守り、みんなの未来を守る選択肢です。

 

MSC「海のエコラベル」

 

 

SDGs具体例

 

 MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物の証です。

 

 国連食糧農業機関(FAO)の『世界漁業・養殖業白書 2020年』によると、世界の漁業の3分の1以上が持続可能な水準を超えて漁獲されています。

 

 海洋生物個体群の規模は、1970年から2012年にかけ、ほぼ半減(49%)しました。この問題に影響を与えている重要な要因は、過剰漁獲、違法操業そして破壊的な漁業です。

 

 MSCは、MSCエコラベルと認証制度を通じて、持続可能な漁業に向けた取り組みに報いるとともに、水産物購入に際しての消費者の選択に影響をもらたし、パートナーとともに水産物市場を持続可能なものへと転換することで、世界の海洋環境の保全に貢献することを目指しています。

 

 

 水産物は何百万もの人々の主要なタンパク源として食料を確保するために必要不可欠です。

 

 あなたがMSC「海のエコラベル」が付いた製品を積極的に選ぶことで、MSC認証を取得している漁業を応援するだけでなく、その他の漁業がMSC認証取得を目指し、持続可能な漁業に取り組むことにもつながります。

 

 MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100カ国で45,000品目以上、日本では約900品目が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、マクドナルドなどで販売されています。

 

JGAP認証農場

 

 

SDGs具体例

 

 JGAPとは、Japan Good Agricultural Practiceの略で、直訳すると「日本の良い農業のやり方」、農水省では「農業生産工程管理」と訳されています。

 

 具体的には下記を行うことによる、農業の持続性に向けた取組のことです。

 

 JGAPは、農場やJA等の生産者団体が活用する農場・団体管理の基準であり、認証制度です。農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理の手法のひとつでもあります。

 

 SDGs具体例

 

 JGAP認証は、その基準をもとに第三者機関の審査により確認された農場に与えられる認証です。いわば、「良い農場の目印」なのです。

 

 良い農産物選びは、良い農場選びから。

 

フェアトレード認証ラべル

 

 

SDGs具体例

 

 国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「国際フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明するラベルです。

 

 またこのラベルは、農場から認証製品として出荷されるまで完全に追跡可能であり(物理的トレーサビリティの適用)、さらにコーヒーやバナナなど認証原料100%からなる製品に表示されます。

 

 例えば、コーヒー生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。時に生産や生活に十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされ、子どもを学校に行かせるだけの十分な利益を得られないということが起こってしまいます。

 

 フェアトレードでは、個々の小規模農家がまとまり協働で生産者組合を作ることで、メンバー全員で生産能力を高める取組みをしたり、市場と直接つながり交渉力を身につけ組織を発展させていったり、フェアトレードの利益によって地域社会を発展させていくことができるようになります。

 

 国際フェアトレード基準では、生産者の持続可能な生産と生活を支えるために必要な「フェアトレード最低価格」が定められており、国際市場価格がどんなに下落しても、輸入業者は「フェアトレード最低価格」以上を生産者組合に保証しなければいけません。

 

 

 国際フェアトレード認証ラベルが付いた製品は、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしています。

 

 フェアトレード製品を購入することは、小規模生産者と労働者の生活とコミュニティを改善することにつながります。

 

GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)

 

 

SDGs具体例

 

 GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)は、代表的な国際基準策定機関によって、原料の収穫から環境に優しく社会的に責任のある製造を経て、消費者に信頼できる保証を与えるラベリングに到るまで、「繊維製品が正しくオーガニックである」という状況を確保する世界的なルールを定めるために開発されました。

 

 GOTSは認証のための要件を明確に示した総合的な基準であり、「認証された原料とそのトレーサビリティー」「ケミカルの使用について禁止と制限の規定」「分離と識別」「環境管理」「残留物の限界」「社会的規範」などから構成されています。

 

 SDGs具体例

 

 オーガニックコットン、ウール、麻、絹などの原料から環境的・社会的に配慮した方法で製品を作るための基準です。

 

「森を守るFSCマークとは」のホームページはこちら

 

MSC「海のエコラベル」のホームページはこちら

 

「JGAPの必要性」のホームページはこちら

 

国際フェアトレード 「認証ラベルについて」のホームページはこちら

 

「日本オーガニックコットン協会」のホームページはこちら