SDGsを達成するために私たちにできることとして、ボランティア活動をするという方法もあります。
ボランティア活動にも様々な種類があり、海岸のゴミ拾いといった身近なところからボランティアとして参加することも可能です。
学生たちは、学校や部活動を通して様々なボランティア活動に取り組んでいます。
【車いすの修理し途上国に送る】
・神戸市立科学技術高等学校の空飛ぶ車いす研究会では、使われなくなった車いすを修理し途上国に送る活動をしています。1年間に年間約200台の車いすを修理しています。
車いす修理のボランティア活動は、全国の工業高校に広がり、現在はおよそ100校が参加しています。
【アフリカの布を使ったバッグの製作】
宮崎学園高等学校のインターアクト部では、アフリカの布を使ったバッグの製作を現地に依頼し、日本で販売する活動をしています。
世界で最も貧しい国と言われるアフリカ マラウイの女性グループに製作を依頼し、輸入しています。
マラウイと同校の頭文字「M」を部員が刺しゅうし、文化祭や街市、SNSで販売しています。
【環境に配慮した装置を開発する活動】
大阪府立堺工科高等学校 定時制の課程 ボランティア活動部では、バイオディーゼル発電機などの環境に配慮した装置を開発する活動をしています。
食用油を燃料にしたバイオディーゼル発電機、プラスチック油化装置を製作しています。今後、製作した装置を被災地で実際に活用してもらうことが目標です。
【ゴミを活用した堆肥を考案】
富士宮高校会議所では、ニジマスを加工する際に出るゴミを活用した堆肥を考案し、PRする活動をしています。
静岡県富士宮市は、日本一のニジマスの養殖量を誇っています。
富士宮高校会議所は、SDGs実践として、廃棄していたニジマスの残渣を地元の朝霧牛の糞尿とコラボして作成した堆肥を「マスマス元肥(ゲンピ)」として開発しました。
マスマス元肥(ゲンピ)の普及、及びマスマス元肥(ゲンピ)を使って栽培した野菜等の広がり、その野菜等を使ってスィーツ創りを通してビジネスを考えた持続可能なSDGS実践活動、持続可能な社会作りを実践持続させるビジョンを持っています。
【傾聴ボランティア活動】
直方特別支援学校 肢体不自由教育部門高等部では、話し相手になる「傾聴ボランティア」活動をしています。
特別支援学校の生徒たちが自分たちのできるボランティアとして考えたのが傾聴ボランティアでした。
授業の一環として行っている傾聴ボランティア活動は、人と接する経験をすることで卒業後、社会の一員として自立していく後押しになればとスタートしました。
ボランティアをすることで、自分が環境・社会に貢献できることを知り、自分の自信にもつながります。
「誰かの役に立ちたい」「SDGsの課題を解決したい」という学生たちの気持ちが、少しずつ世界を変えていきます。
目標17、持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する