世界では、使うペットボトルやビニール袋などのプラスチックごみが年間約800万トンも海に流れ出ています。
1970年代から1990年代の20年間で、プラスチックの生産量も、プラスチックごみも3倍に増えました。
そして、最近10年間だけで、20世紀で使用した以上のプラスチックが生産されています。
もし、人類がこのままのペースでプラスチック製品を作り、使い、捨て続けると、2050年には、魚の数より多いプラスチックが海を漂うことになります。
全国の中学生・高校生・大学生はプラスチックごみを減らすため、さまざまな取り組みを行っています。
【プラスチックごみでアート作品】
アート作品作りに取り組んだのは岡山県岡山市の操南中学校の文化祭の実行委員たちです。
折り紙と農業用肥料のプラスチック殻を組み合わせ、縦2.8メートル、横4メートルのモザイクアートを作りました。
プラスチック殻が学校の近くの川に大量に溜まっていることを問題提起しようと、2021年の夏、生徒が拾い集めました。
アート作品は操南中学校の校舎に掲示されます。
【「プレシャスプラスチック」の取り組み】
沖縄県石垣市の高校生たちが地元の海岸に漂着する海洋プラスチックごみの再資源化を探る「島そうじプロジェクト」に取り組んでいます。
ペットボトルのふたを粉砕機で細かくし、これを別の「射出成型機」に投入します。熱で溶けたプラスチックが型枠に流し込まれ、キーホルダーに生まれ変わります。
プラスチックを創造豊かに再生した製品「プレシャスプラスチック」の取り組みです。
【容器包装の削減を呼びかけた女子高生の署名活動】
容器包装の削減を呼びかけた女子高生の署名活動が話題になっています。
企画した高校生は、菓子メーカーの亀田製菓とブルボンへ、インターネットで署名を集め(賛同者は1万8千人を超えた)、プラスチックの過剰包装を無くしてください!と訴えかけました。
これに対し、亀田製菓は公式ツイッターで「2030年までに全商品を環境に配慮した包装に変えていきます。」と宣言しています。
目標12、持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13、気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14、海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する