誰が作っているか考えよう!(エシカル消費)
SDGs(エスディージーズ)の身近な具体例をわかりやすく一覧にしました。「中学生・高校生・大学生」ができるSDGsの取り組みをレポートします。

誰が作っているか考えよう!(エシカル消費)

誰が作っているか考えよう!

 

 私たちはモノを買ったり食べたりして日々、消費しています。

 

 それらがどこでつくられているか考えたことがあるでしょうか。

 

実例

 

 

 

 【チョコレート原料のカカオ】

 

 チョコの原料はカカオ豆で、主要生産地は、コートジボワール、ガーナなどのアフリカ諸国や東南アジア、中南米の途上国です。

 

 世界の子どもの10人に1人が児童労働をしていますが、じつは多くの子どもがカカオ豆の収穫に携わっている現実があります。

 

 小学校に行くはずの子どもがチョコの原料を収穫しているということです。

 

 SDGs具体例

 

 その背後にあるのは、貧困です。

 

 カカオ生産者はチョコレートメーカーなどに不当に安い価格でカカオ豆を買い叩かれ、安定した収入を得られません。

 

 そのために貧しく、子どもを学校に通わすことができず、働きに出すという負の連鎖があるのです。

 

 【コーヒー豆】

 

 コーヒー生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。

 

 コーヒー豆の買取価格は、生産現場とは遠く離れたニューヨークとロンドンの国際市場で決められます。

 

 国際市場は投機マネーなども流入し、時に高騰したり暴落したりと価格が激しく変動します。

 

 マーケット動向の情報入手や市場への販売手段を持たない個々の小規模農家たちの多くは、中間業者に頼らざるを得ない状況にあり、時に生産や生活に十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされ、子どもを学校に行かせるだけの十分な利益を得られないということが起こってしまいます。

 

 

エシカル消費とは!?

 

 「エシカル消費」は、地球環境や人、社会、地域に配慮して考えて消費することを指します。

 

 

SDGs具体例

 

 エシカルとは、倫理的なという意味です。簡単にいえば、法律とは関係なく多くの人が正しいと考えられることです。

 

 エシカルという視点を持つことで、社会をよりよい方向に動かすことができます。 

 

 つまり、買い物で、社会課題の解決に貢献しようとする行動です。 

 

フェアトレードとは!?

 

 買い物の時に、SDGsに貢献できる認証マークがあります。ここでは、フェアトレードを紹介します。

 

 フェアトレードとは、途上国の原料や製品を適性な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。

 

 代表的なフェアトレード認証製品には、コーヒーやチョコレートなどがあります。

 

 

SDGs具体例

 

 国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「国際フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明するラベルです。

 

 またこのラベルは、農場から認証製品として出荷されるまで完全に追跡可能であり(物理的トレーサビリティの適用)、さらにコーヒーやバナナなど認証原料100%からなる製品に表示されます。

 

つながるSDGs目標は!?

 

 ふだん食べたり、使っているものがどこで、どのようにつくられているかに興味を持つと、商品の選び方が変わってくるはずです。

 

 

SDGs具体例

 

目標12、持続可能な消費と生産のパターンを確保する

 

目標16、持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

 

目標17、持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する

 

 

フェアトレードとは!?公式サイトはこちら