世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ指数2021」の調査によると、日本は男女格差が先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中でも韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となりました。
順位は156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。
日本は、特に、「経済」及び「政治」における順位が低くなっており、「経済」の順位は156か国中117位(前回は115位)、「政治」の順位は156か国中147位(前回は144位)となっています。
日本は政治分野において格差が縮小したものの女性の参加割合が低く、国会議員の女性割合は9.9%、大臣の同割合は10%に過ぎません。
経済分野についても、管理職の女性の割合が低いこと(14.7%)、女性の72%が労働力になっている一方パートタイムの職に就いている女性の割合は男性のほぼ2倍であり、女性の平均所得は男性より43.7%低くなっていることが指摘されています。
世界中の女の子や女性のうち、18歳になる前に結婚した人は、6億5000万人います。世界中で、毎年1200万人が子どものうちに結婚しているといわれています。
南アジアは児童婚がもっとも広く行われている地域で、世界の児童婚の44%(2億8500万人)を占めています。
子どものうちに結婚することは、女の子の人生に多くの影響をおよぼします。
たとえば、エチオピアでは、子どものうちに結婚した若い女性の大半が、20歳になる前に子どもを産んでおり、子どもの花嫁は妊娠・出産に関してきちんとしたケアを受けていないことが多いです。
さらに同じくエチオピアの結婚している10代の女の子たちは、結婚していない10代の女の子たちと比べて学校に通えない割合が3倍も高くなっています。
世界の6歳から11歳の子どものうち、一生学校に通うことができない女の子は男の子の約2倍です。