日本の児童相談所での児童虐待相談対応件数は毎年、一貫して増え続けており、2019年度には19万件を超えました。
日本の児童相談所での児童虐待相談対応件数は毎年、一貫して増え続けており、2019年度には19万件を超えました。
また近年、何人ものかけがえのない子どもの命が虐待によって失われる事件が発生しています。
保護者のプレッシャーや孤立、地域のつながりの希薄化など、さまざまな要因が児童虐待へとつながります。
厚生労働省によると、身体、ネグレクト(育児放棄)、性的、心理的の虐待4類型のうち、最多は心理的虐待で10万9118件で、全体の56・3%でした。
子どもにとっての「おうち」は、楽しく、安心して過ごせる場所のはずです。
しかし、子どもが初めて暴力を受ける場所の多くが「おうち」であることも、また事実です。
世界の2〜4歳の子どもの75%は、日常的に保護者からの暴力的なしつけを受けています。
世界196カ国のうち、家庭における子どもへの体罰や暴力を法律上、全面的に禁止している国は60カ国です。
それ以外の国で暮らす世界の6億人以上の5歳未満の子どもたちは、家庭内での暴力から、法律で守られずにいます。